こんにちは。Yukiです。
これまで12の月星座や10天体について、基本的な性格や得意とすることをご紹介してきましたが、じつは、まだ一つだけ、ご紹介していない惑星があるのです。
それが、「キローン」。キロン、カイロンとも呼ばれる小惑星です。
Keikoの占星講座やホロスコープで、こんなマークを見たことはありませんか?
カギのような不思議なをしていますが、これがキローンを示す記号です。
今日は、キローンについてカンタンにご紹介いたします!
キローンとは?
キローンは、1977年パロマ―天文台で、チャールズ・トーマス・コワルによって発見された小惑星です。土星と天王星の間を楕円のような軌道を描いて動いています。
ちなみに、「キローン」という名前は、ギリシア神話に登場するケンタウルスのひとり「ケイローン」にちなんで名づけられたそうです。
ケイローンには、
- 母親に捨てられ、心に大きな傷を負います。その心の痛みを乗り越えて、優れた賢者となった
- 不死の命を与えられていたが、あるとき誤って仲間の矢に射られた痛みに耐えきれず、死を選び、ゼウスによって射手座となった
- 半身半場のケイローンは、狩猟や戦闘だけでなく、医者やヒーラーとしても優れていた
などのいくつもの神話があります。
心の傷や傷み、そして医者、ヒーラーといった要素から、「キローン」は、占星学上「ヒーリングプラネット」「癒しの惑星」とも呼ばれています。
キローンが意味するものは?
キローンは傷を癒す「ヒーリングプラネット」であると同時に、「(心の)傷」「トラウマ」「病気」「コンプレックス」も意味します。
一見、相反するものを意味するようですが、心の痛みを知っているからこそ、それを癒す術を伝えていたケイローンの神話を思い出すと、理解できる気がしませんか?
キローンは肉体的な傷みを癒す、というよりも「心と魂の傷を癒し、浄化する」ことに非常にパワーを発揮してくれる惑星です。
とくに、12星座の中でも「浄化」「調整」を意味する乙女座や魚座の新月や満月、海王星、木星などとアスペクトとったとき、パワーが最高潮に達します。
キローンがもつ心と魂の傷を癒すエネルギーと、乙女座や魚座、海王星のもつ浄化や洗い流すエネルギーが相乗効果を発揮してくれるのですね。
キローンはどの星座のルーラー?
じつは、キローンは比較的最近発見されたため、他の惑星、たとえば「月=蟹座のルーラー(支配星)「太陽=獅子座のルーラー」のように、サイン(星座)と関連付けられていません。
ただ、Keikoは個人的に「キローン=乙女座のルーラー」として解釈しているとのこと。そして、天空図を読むときはいつもそのロジックを使っているそうです。
Keikoによると
だそう。
確かに、乙女座は胃腸関連や体調管理、調整、改善が得意分野ですし、浄化も司りますよね。
それに、こんなこともあるそうです。
私が見てきた中では、キローンを含むグランドトラインや第6ハウス(乙女座のハウス)や第10ハウス(山羊座のハウス、仕事を意味します)にキローンを持つ人が多かったかな
これを見ても、キローンが癒しの惑星であり、乙女座と非常に関係が深いことが分かりますね。
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いかがでしたか?
10天体には含まれないキローンですが、実は私たちの中にある、心の傷やトラウマ、不安といったものを優しく癒してくれる、嬉しい惑星なんですね。
ホロスコープを見るときは、キローンの位置にも注目してみてください。新しい発見や、Keikoのブログや解説がさらに楽しくなるのではないでしょうか♪