Keikoの提唱している新メソッド「ムーンウェルネス」とは、月のエネルギーやリズムを取り入れ、心身ともに健やかに幸運に生きるためのメソッドです。
中でも意識していただきたいのが「食」。私たちの肉体はバランスの取れた食事や、適度な運動といったもので成り立っています。
「ムーンウェルネス実践講座」では、どなたでも手軽に取り入れられて、健康促進や免疫アップにも力を貸してくれる「スーパーフード」に着目してお届けします。
一般の食品よりもビタミンやミネラルといった必須栄養素や健康成分を多く含んでいる、おもに植物由来の食品のこと
今回はそのスーパーフードにも含まれる「オイル」についてです。オイルに含まれる「脂肪酸」と「栄養素」を紐解くことで、体の良いオイルとその使い方についてご紹介したいと思います。
脂肪酸とは
オイルに含まれる「脂肪酸」は、体内に入るとエネルギー源として役目を果たすほか、身体を作る細胞の膜を構成する大切な成分です。主に、「不飽和脂肪酸」と「飽和脂肪酸」の2つに大別され、植物性油が「不飽和脂肪酸」で、動物性油が「飽和脂肪酸」です。
脂肪酸の違いと油の種類
多種類のオイルから、家族や自分に合ったものを見極めるには「脂肪酸」についての知識を身に付けておくと良いでしょう。ここでは、健康に良いとされる植物性油に絞り、脂肪酸の種類と、その割合が多く含まれる油を一覧にしてご紹介します。
不飽和脂肪酸 |
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多価不飽脂肪酸 (体内で作れない) |
一価飽和脂肪酸 (体内で作れる) |
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オメガ3系脂肪酸 | オメガ6系脂肪酸 | オメガ9系脂肪酸 | |
α-リノレン酸 | リノール酸 | アラキドン酸 | オレイン酸 |
必須脂肪酸。脳の機能アップや、動脈硬化予防に良いとされる。酸化しやすい。 | 必須脂肪酸。血中コレステロールを低下するといわれる。酸化しやすい。 | 認知機能改善効果。乳児の脳の発達に欠かせない脂肪酸として、母乳にも含まれる | 悪玉コレステロール濃度を下げるといわれる。酸化しにくい。 |
アマニ油 エゴマ油 |
コーン油 大豆油 グレープシードオイル |
肝油 | オリーブ油 玄米油 なたね油 ひまわり油 (ハイオレック) |
ちなみに、ごま油はリノール酸(オメガ6)とオレイン酸(オメガ9)がほぼ半分ずつ含まれます。
体によい油はどれ?
中でも体に良いとされる油は「オメガ3系脂肪酸」が含まれるものです。エゴマ油とアマニ油は加熱に弱いため、ドレッシングとして使ったり、納豆やお豆腐にかけて食べるなどすると良いでしょう。毎日スプーンに1〜2杯が適量とされています。
その次に体に良いとされる油は「オメガ9系脂肪酸」が含まれるものです。加熱に強いため、炒め物や揚げ物などにも使えます。適量だけ用いるようにしましょう。
摂りすぎに注意したいのは、「オメガ6系脂肪酸」が含まれるものです。酸化しやすく、神経細胞を傷つけることがあるといわれています。
逆に体を老けさせる油といわれるのは、マーガリン、洋菓子、加工食品などに多く含まれている「トランス脂肪酸」です。食品表示に「ショートニング」「ファットスプレッド」「加工油脂」等書かれているものは、トランス脂肪酸が多く含まれている可能性があります。
油に含まれる健康成分
■植物ステロール
- コレステロールの吸収を抑え、血中コレステロールを下げるといわれています。
- 含まれているオイル:玄米油 なたね油 コーン油
■ごまリグナン
- 抗酸化作用があり、血中コレステロールを下げるといわれています。
- 含まれているオイル:ごま油
■ビタミンE
- 血流を良くし、抗酸化作用があるといわれています。
- 含まれているオイル:ひまわり油 玄米油
■ポリフェノール
- 中性脂肪の吸収を抑え、血液中の酸化抑制、動脈硬化の予防効果があるといわれています。
- 含まれているオイル:オリーブオイル
■γ – オリザノール
- 自律神経を整え、血中コレステロールを下げ、美肌効果があるといわれています。
- 含まれているオイル:玄米油
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油は細胞膜を構成するためにも重要な食品です。むやみに油をカットするのではなく、良質の油を選び適量摂ることで、健康的なカラダづくりを目指しましょう。
〜参考資料〜
知識ゼロからのスーパーフード 入門 幻冬社
老けない体をつくる食べ方 宝島社